【国語授業のアイデア】詩の単元はモザイク法で!
毎学期始めの国語の授業。
いつも「詩」の授業ありますよね。
指導書読んでも、「ん〜でもなぁ〜」という微妙なあの感じ。
そして、なんとなく授業をして終わり。
あれ?そんなの私だけですか??
いや、声は聞こえてきませんが、けっこうたくさんの人がそうだと思うんですよね。
そんな「詩」の授業に1つ工夫を加えることで、一気に「楽しい授業」ができるようになります!
では、どうすれば良いのか??
それは「モザイク法を使う」ということです。
この方法を使うことで子どもたちは詩を「読み」「考え」「味わう」ようになります。
ぜひ、実践してみてください!
【モザイク法とは何か?】
「モザイク」を辞書で調べてみると、このように出てきました。
映像の一部または全部の解像度を落とし、粗いブロックの集まりに置き換えたもの。被写体の詳細を隠す場合などに用いる。(Weblio辞書)
つまり、詩の授業で使う「モザイク法」とはこのような方法です。
詩の一部を隠し、隠れた部分の言葉を予想し、考える
というものです。
「ただそれだけかよ〜」
というのは浅はかです。
説明していくので、最後までお付き合いください!
あの短い詩には作者が込めた思いや、選んだ言葉、世界観が凝縮されています。
その言葉を予想することで、子どもはどうなるか。
詩を本当に「味わう」ことができる
とても手軽で簡単な方法で、とってもおすすめです。
では、具体的な方法を紹介します。
【モザイク法の進め方】
① 題名と作者を板書に、ノートに写させる。
ノートの書かせ方などはオリジナルでOKです。
② はじめのまとまりまで板書し、ノートに写させる。
第◯連などで分かれている詩は分けやすいですね。
そうでない詩もあるので、そういった詩では「いいくらい」でまとまりを作ってください。
③ 次のまとまりの中の一部分を◯や⬜︎で抜いて板書する。
詩の中での「キーワード」や「くり返し」になっている言葉など、考えさせたい言葉をモザイクすると良いでしょう。
④ 隠した部分を予想させる。
モザイクされた部分の言葉を子どもたちは予想します。
ここからが大事な詩を味わうポイントです。
ある子は他の「連」とのつながりを考えるでしょう。
ある子は「音が似ている言葉」が連続していることに気づくでしょう。
ある子は「奇想天外な発想」をするでしょう。
その「考える時間」で子どもたちは詩を味わいます。
安心していろいろな意見を言わせてあげましょう。
⑤ 隠した部分の答えを言い、そこも含めてノートに写させる。
ある程度、考えが出尽くしたら、もしくはいい時間がきたら答えを言いましょう。
でも大事なのは「間違いが正解か」ということではなく、「筆者が選んだ言葉は」という前提で子どもたちに答えを言うということです。
子どもたちの選んだ言葉も正解だし、筆者の選んでいる言葉も正解なのです。
みんな「詩を味わう」という点では大正解なのです。
⑥ ③〜⑥を繰り返して詩全体を味わう。
あとは同じように繰り返して、詩の中の言葉を味わっていきましょう。
進むにつれて筆者の考えや思い、言葉のチョイスを楽しめるようになってきます。
いかがだったでしょうか?
「なんとなく」授業をしていた詩の時間が子どもたちが考え、発表し、頭を働かせるイメージを持ってもらえたでしょうか?
心配しなくても「詩」をするときがきますので、そのとき、少し思い出して実践してもらえると嬉しいです。
その際は、どうだったか反応を教えていただけるととても嬉しいです!
それではまた!