さすらい先生のHappy Life

先生であり、パパであり、男であり、ヒトである。みんながHappy Lifeを送れるように発信してみます。

【究極の真実】正しいことを言っても子どもは話を聞いてくれない

・子どもと出会ったはじめの時期はしっかりとルールを伝えよう

・まずはじめには学級のルールをおさえることから始めたい

・子どもたちには正しいことを伝えていきたい

 

そんな風に意気込んで教壇につく先生が多いでしょう。

 

特に初任者の先生や講師の先生にはそういう「はりきった先生」が多いように思います。

 

そんな「ルール」や「正しいこと」を大事にしようと考えている先生に「究極の真実」を伝えます。

 

 

f:id:wandering_teacher:20200311073955j:plain

【子どもたちは「正しいこと」に納得していない】

驚かないでください。

 

子どもたちはあなたの話している「正しいこと」を聞いていません。

 

子どもたちは純粋です。

 

そして、先生という立場の人間を「先生」として見てくれています。

 

小学校低学年なんかは特にそうです。

 

だから先生の言っていることは「聞いて」くれます。

 

いや、

 

一見聞いてくれている「ように見える」

 

と言ったほうが正しいでしょう。

 

先生もその場におとなしくいてくれる子どもが多いので「聞いてくれている」ように思い込んでいます。

 

しかし、それは

 

ただ「聞こえている」だけで「聞いている」わけではない

 

のです。

 

特に「廊下は走ってはいけない」「人にいじわるしてはいけない」というような「正しいことを伝える」場面では顕著です。

 

「聞いている」だけで、「納得してはいない」

 

ということを先生は肝に命じる必要があるでしょう。

 

【子どもに納得してもらうには】

では、先生が正しいことを伝えようと思ったとき、どうすれば子どもたちはその話に「納得」してくれるでしょうか。

 

その答えは、あなたが子どもだったときのことを思い返してみてください。

 

そこに答えがあります。

 

あなたはどんな先生の話に納得し、腑に落ち、行動に移そうと思いましたか?

 

理路整然と正しいことを伝えてくれる先生の言うことに納得していましたか?

 

子どもが納得して話を聞いてくれるかどうかで最も大事なのは、

 

その先生が好きかどうか

 

です。

 

これは極論ですが、真実です。

 

その先生が言っていることが正しいかどうかなんて関係ないんです。

 

好きな先生が言っていることは内容はともかく聞く
嫌いな先生が言っていることはいくら正しくても聞かない

 

改めて、若い先生が気合をいれるあの言葉を考えてみます。

 

・子どもと出会ったはじめの時期はしっかりとルールを伝えよう

・まずはじめには学級のルールをおさえることから始めたい

・子どもたちには正しいことを伝えていきたい

 

それらはどれも大事なことですが、さらに大事にしなければならないことがあります。

 

・子どもと出会ったはじめの時期はしっかりとルールを伝えよう

→しっかりルールを伝える前に先生として好かれよう

 

・まずはじめには学級のルールをおさえることから始めたい

→学級のルールの前に好きになってもらおう

 

・子どもたちには正しいことを伝えていきたい

→正しいことを伝える前に好かれる話をしよう

 

f:id:wandering_teacher:20200315080920j:plain

 

以上、学校現場では誰も教えてくれない究極の真実をお伝えしました。

 

子どもの前に立つとき、少し意識してみるとあなたの行動が変わるかもしれません。

 

これを読んでくださったあなたが子どもといい関係になり、幸せな先生ライフを送ってくださることを願っています。

 

それではまたっ!!

【哲学】宿題について考える

当たり前のように出ていたし、今も出している「宿題」

 

当たり前すぎてしっかり「宿題」について考えたことって案外ないのではないでしょうか。

 

今回は仮説実験授業の提唱者であり、元国立教育研究所の板倉聖宣氏の論文「宿題とは何か」を引用しながら、「宿題」について哲学してもらいたいと思います。

 

みなさん、「宿題ってなんのためにあるか答えてください」と言われたらなんと答えますか?

 

・学習したことを定着させるためにある

・家庭での学習習慣の確立のため

・親が出せと言うから

・ただなんのためか分からないけど出している

 

いろんな考えの人がいるでしょう。

 

それでは今から、板倉氏の考えやはるか前の書籍にある「宿題論」を見てみましょう。

 

そして、自分なりに「宿題」について再考していただくきっかけになれば嬉しいです。

 

ではいきましょう!!

 

 

f:id:wandering_teacher:20200314081208j:plain

岩波書店『教育学辞典』の中の宿題論】

板倉氏が調べた中で発行年がもっとも古いのは岩波書店の『教育学辞典』(1931)だったようです。

 

この本の中にある「宿題論」を要約すると

「無統制な宿題」はよくないが、宿題は「自学自習の習慣を養成する上からも有効であるには相違ない」 

 ということのようです。

 

平凡社『教育学事典』の中の宿題論】

次は戦後にもっとも権威があったと思われている平凡社の『教育学事典』(1955)にある宿題論です。

 

この本には「宿題の可否」「正しい宿題」という項目を作り、

(1)正規の学校時間における学習の不足をおぎなうため。

(2)いわゆる予習・復習をさせ、学校における学習の効果をたかめるため。

(3)家庭で学習させることにより、家庭における子どもの非教育的な行動の時間的余裕をなくすため。

(4)自分で学習する習慣をつくるため。

(5)家庭と学校との協力をうながすため。

(6)家庭でなければできない学習をさせるため。

これらは目的による一応の分類であるが、じっさいには、このうちのいくつかがいっしょになっている。

と解説されているようです。

 

みなさんはどの考えに納得ですか?

 

板倉氏も述べていますが、「(3)家庭で学習させることにより、家庭における子どもの非教育的な行動の時間的余裕をなくすため」というのは、なんとも鋭い指摘だと思いませんか?

 

【宿題の定義にとって重大なのものは】

板倉氏は宿題を定義する上でこのように述べています。

 

宿題の定義にとって、強制の有無は本質的にもっとも重要である

私のように授業のたのしさを最優先する者からすると、強制の問題は避けて通ることができないのです。そして私は、強制を伴う宿題にはすべて賛成できないのです。

 

板倉氏が提唱した「仮説実験授業」は「押しつけの排除」をとても大切にしています。

 

そして何より、「楽しく学べたかどうか」を授業を見る上での最重要項目と捉えています。

 

その仮説実験授業を提唱した板倉氏ならではの「宿題論」が展開されています。

 

【宿題は学習の習慣をつけるのに役立つという考え方】

 岩波書店『教育学辞典』には「自学自習の習慣を養成する上からも有効であるには相違ない」 とあり、平凡社『教育学事典』にも「(4)自分で学習する習慣をつくるため」と書いてあります。

 

これは、今の学校現場でも非常に多くの先生が「宿題の意義」として述べるであろう「家庭学習の習慣の定着」を肯定する意見です。

 

私の勤務する学校でも「家庭学習の習慣づくり」のために「家庭学習調査」を行なっています。

 

しかし、板倉氏はこれには真っ向から批判します。

しかし、私はこれも認めることができません。いや、「これが一番もっともらしい考え方であるだけに、もっとも間違った考え方だ」とさえ思っています。

 私の宿題についての考え方は、かなり進歩的理想主義的と思われる人々ともかなり違っているようです。どうして、そんな食い違いが生ずるのでしょうか。

 それは一つには、宿題の語義に「強制を伴う」という理解をいれるか否かに係わっていると思うのですが、もう一つには私自身の体験が元になっていると思います。

と、板倉氏自身の考えを展開していきます。

 

【強制を意識するとなんでも嫌になるのが人間ではないか】

 じつは、「いくら自分のやりたいと思っていたことでも、そこに多少とも強制を意識するととてもいやになる」というのは、私にとっての大発見でもあったのですが、このような精神状態は私の場合とくに強いことがあるとしても、私だけの異常な出来事とは思えません。だから私は「強制的なものはできるだけ排除したほうがいい」と思うのです。

 

岩波書店『教育学辞典』や平凡社『教育学事典』で指摘されていることと、板倉氏が述べている考えでは、前提条件の段階で大きな違いがあることに気づきます。

 

それは板倉氏は「宿題は強制されてやるもの」とはっきり定義しているところです。

 

『教育学辞典』や『教育学事典』には「強制されてやるもの」という定義はありませんでした。

 

そして、その「強制されるもの」ということにこそ、板倉氏は大きな反発をしています。

 

一方で「強制されなければやらないではないか」という考えも当然あるでしょう。

 

「子どもに宿題を「自由にしていいよ」なんて言ったらやってこないわ!」

 

そう思う人もたしかにいるでしょう。

 

それも決して間違っていないでしょうし、ある面では正しいことだと私も思います。

 

しかし、私は板倉氏の考えをいつも忘れず、大切に持っておきたいとも思うのです。

 

板倉氏は「子どもの気持ち」「学習者の意欲」を何より大事にしているからです。

 

 私は、人間というものはもともと勤勉なものだと思うのです。小さな子どもたちを見てもそうです。絶えず活動しているほうが楽しいのです。休んでいるときが楽しいというのは、あまりにも働きすぎです。もしも、人間というものが勤勉なものだとしたら、できるだけ強制をしないで気持ちよく活動する方法を探し求めたほうがいいと思うのです。私は「そういうことがか可能だ」と信じています。そこで、多くの楽しい授業プランを作り、楽しい授業を提唱することができたと思うのです。

 

 最後は私的な思いになりましたが、宿題をだすとしたら、括弧付きの〈強制のない宿題〉だけにしてもらえないでしょうか。これは宿題大嫌い人間で勤勉な一人の人間からの切なる願いです。

 

「強制のない宿題だけにする」というのは今の学校現場では難しいかもしれません。

 

しかし、「できるだけ強制をしないで気持ちよく活動する方法を探し求める」ことは可能であるはずです。

 

【今の学校現場で「危険」なこと】

今の学校現場、そしてここ数年の私自身をふり返って「危険」だと感じることがあります。

 

それは、

 

・宿題を強制していることを意識していない
・強制することで家庭学習の習慣がつくと信じていると疑っていない

 

ことです。

 

「強制されると嫌になるが、勤勉だ」というのは板倉氏だけでなく、多くの人間はそうであるはずです。

 

ですから、私たち先生はいつもそのことを頭の片隅において「宿題」と付き合っていく必要があるでしょう。

 

そして、よりよい宿題の出し方を今後も模索し続けることが大切でしょう。

 

 

f:id:wandering_teacher:20200314081645j:plain

 

以上、「「宿題」について哲学しよう!」でした。

 

様々な論文を引用し、私自身の考えを述べてみましたが、いかがえでしたか?

 

あなたの宿題に対しての考え方、思いを聞かせてもらえると嬉しいです。

 

それではまた!!!

【ブログで初任研】朝の時間を有効活用しよう!

朝が弱くてなかなか早く仕事に行けないんだよね〜。

 

そんな人のための記事です。

 

働き方改革」と叫ばれて久しい学校現場。

 

皆様ももうお気付きのことと思いますが、トップダウンの「働き方改革」には期待しても無意味です。

 

現場にいない人が現場の「改革」などできるはずがないのです。

 

ということは、「働き方改革」はムリなのか!?

 

私は「できる!」と断言します。

 

しかし、少し多くの人と考え方がちがうのは働き方改革を「してもらう」のではなく「やる」という視点です。

 

自らが行動し、自らの働き方改革をしよう

 

それが私のテーマであり、このブログのテーマでもあります。

 

 

f:id:wandering_teacher:20200313072048j:plain

働き方改革は朝から始まる】

では、どう行動したら「働き方改革」ができるのか。

 

少し早く出勤して、朝の時間を使う

 

いきなり、時間外の勤務のことを言うのか!!

 

怒られそうですが、やはり現状「朝」を有効活用するのは、とても大きな働き方改革への一歩だと考えています。

 

「いつもより15分だけ早く出勤して、一仕事終わらせる」

 

朝の15分と夕方の15分では天と地、月とスッポンくらいの差があります。

 

なぜなら、

 

・朝は頭がさえている

・子どもが来るから終わりの時間が決まっている

 

からです。

 

油断できない短時間の中で、やらなければならない一仕事を進めてしまいましょう。

 

必ず、夕方の40分ほどの仕事ができるはずです。

 

【朝の15分でできること】

では、実際に朝の時間に何をすればいいのか、具体的に解説していきます。

・授業準備

「その日の授業の板書計画を立てる」「ワークシートを作る」「授業の流れを考える」など、授業準備をすると良いでしょう。

 

朝のすっきりした頭で授業のことを考えるのはとてもGoodです。

 

何をしなければならないか」と考えるより「どうすれば楽しくなるか」を考えられるとより良いですね!

 

・所見を書く

所見は学期末にするものだと思っていませんか?

 

所見は「生もの仕事」なので、鮮度が落ちないように日々コツコツと進めることをオススメします。

 

詳しくは以下の記事を参照してください!

wandering-teacher.hatenablog.com

 

wandering-teacher.hatenablog.com

 

これらの記事にあるように、所見をコツコツ進めることで、

 

・子どものいいところに目を向けられる

・学期末に仕事を減らせる

 

という先生にとっての最強にして最大規模のメリットが受けられます。

 

朝の15分を「昨日やったことで輝いていたのは…」という視点でふり返り、所見を2〜3人書いてしまいましょう!

 

・分掌の仕事を進める

分掌によっても大きな差がありますが、提案文書を作らなければならないことってありますよね。

 

私は朝の時間で

 

・昨年までのデータを引っ張ってくる

・印刷して要点を見極める

・今年バージョンに変更する

 

ということをコツコツ進められたら、放課後の仕事が一気に軽くなるでしょう。

 

朝、提案文書に目を通しておくことで、放課後今までやっていた先生に相談する時間も生まれます。

 

朝に「1」を作っておくか、放課後から「1」を作り出すために動くか。

 

これはとてつもなく大きな差を生み出します。

 

・宿題の丸つけをする

宿題の丸つけっていつしてますか?

 

各担任でも答えに大きな差が生まれるのが「宿題の丸つけ」です。

 

私のオススメは朝休みの時間に「丸つけは全て終わらせる」ということ。

 

そうすれば、初めの授業時間から「宿題直し」をしたり、「宿題返し」をしたりできます。

 

丸つけができず、中休みや昼休みにかかってしまうことがあります。

 

そうなると、一気に仕事の効率が落ちてしまうことに気づくでしょう。

 

中休みは中休みでしたいこと、昼休みは昼休みでしたいことが必ず生まれてくるからです。

 

宿題の丸つけは必ず「いつかは」しなければならないので、朝に終わらせておくことを超絶オススメします。

 

f:id:wandering_teacher:20200313072234j:plain

 

以上、4つの具体的な「朝時間の使い方」をまとめてみました。

 

朝の時間を使うことであなたの「働き方改革」が一気に進むこと間違いなしです。

 

少しだけ早く行くことで、一気に仕事の生産性を高めましょう。

 

そして、生み出された自由な時間を「自分の人生」をより豊かにするために使っていきましょう。

 

あなたの先生ライフがよりハッピーになりますように!

 

それではまた!!

 

 

【ブログで初任研】「終わりの会」はすぐ終わろう!

「終わりの会」って何してますか?

 

・今日よかったことを言わせる。

・今日困ったことを言わせる。

・困ったことが出たら話し合いをする。

・今日のめあてのふり返りをする。

・先生から今日の話をする。

・先生が明日の説明をする。

 

いろんなことしてる先生がいますよね。

 

 

 

f:id:wandering_teacher:20200312071715j:plain

【終わりの会に対して基本的に思っていること】

私の終わりの会に対する基本的なスタンスをお話しします。

 

終わりの会は1秒でも早く終わろう

 

いろんな先生から怒られるかもしれませんね。

 

「終わりの会をもっと有意義にしてください!」

 

私も若いときに言われたことがあるセリフですからね。笑

 

そう言って教頭先生に怒られた時も私は

 

「終わりの会って1秒でも早く終わればいいと思ってるんで」

 

なんて言ってましたから。

 

でもそのスタンスって今も変わっていません。

 

だってみなさん、自分が小学生だった時のこと思い出して欲しいんですよ。

 

放課後、早くドッジボールをしに行きたいのに、ダラダラ終わりの会してる先生、大嫌いだったでしょう??

 

早く終わって欲しくてイライラしていたでしょう??

 

放課後の時間って子どもの時間なんです。

 

こういう時間についての考え方は以下の記事でもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

wandering-teacher.hatenablog.com

 

それは今の子どもたちも決して変わっていないはずです。

 

放課後の子どもの時間は子どもの自由にさせてあげる。

 

そのために「終わりの会」をどうすればいいか。

 

その具体的な流れを私なりにまとめてみます。

 

【終わりの会の流れと解説】

①6時間目終わりの号令後、そのまま終わりの会へ突入

私は今まで、終わりの会の前に帰りの準備をさせていましたがやめました。

 

なぜなら、その準備で子どもは開放的になるからです。

 

そうなると

 

・うるさい

・集まらない

・準備が遅い

・終わりの会が始まらない

 

の最悪タイムです。

 

ですので、6時間目終わりの号令→みんな座ったまま終わりの会を始めるという流れにしました。

 

すると、超スムーズに終わりの会を始められて最高です!

 

②今日のふり返りを3人が発表

別にやりたくないんですけど「今日のふり返り」というのをやっています。一応。

 

でもたくさん話をされると長いので、3人までと決めています。

 

そしてこれが大事なこと。

 

子どもたちが言うのは「今日楽しかったこと」「よかったこと」だけです。

 

「いやだったこと」なんて言っても生産性低すぎますから。

 

「いいこと」だけ言って、気持ちよくなればOKです。

 

③みんなからの連絡

個人や係などから連絡があれば言わせます。

 

だいたいほとんどありません。

 

④先生からの連絡

「今日みんなががんばったこと」「明日、必要なもの」「いつもとちがう宿題」などがあれば少しだけ話をします。

 

でも全部で20秒ほどでしょうか。

 

すぐに終わりましょう。

 

⑤「さようなら」のあいさつ

みんな立って、日直に「明日も元気に登校しましょう!」と言わせ、みんなで「さようなら!」と叫んで終わりです。

 

「さようなら!」の後「ジャンケンポン!」とじゃんけんをしています。

 

⑥帰りの準備ができた子から自由時間

ここが今、とても気に入っているところです。

 

「さようなら」の後、子どもたちは帰りの準備を始めます。

 

こうすることで、「早く遊びたい」という子はさっと準備をします。

 

そして、「ゆっくりしたい子」はダラダラと準備をします。

 

これでいいと思っています。

 

子どもたちの自由な時間だからです。

 

f:id:wandering_teacher:20150617140441j:plain



以上、私なりの「終わりの会」に対しての考え方、

 

そしてその進め方をまとめてきました。

 

少しでも「終わりの会」に対して困っておられる方のお手伝いができればこれほど嬉しいことはありません。

 

あなたの終わりの会の進め方も教えていただけると私も勉強できます。

 

それではまた!!

 

f:id:wandering_teacher:20200312072928j:plain

 

 

 

本当に辛い時は、逃げよう

大好きな人が何人かいますが、その中の1人はTestosteroneさんです。

 

Twitter界では超有名なあの筋肉社長です。

 

数々の著書、そして名言を生み出されているtestosteroneさん。

 

その中でも特に若い先生、これから教壇に立つ先生にどうしても知っておいてほしい言葉があったので紹介します。

 

 

f:id:wandering_teacher:20200311073955j:plain

【若い先生に、どうしても知っておいてほしい言葉】

それは、

 

「本当に辛いときは、逃げる」

 

です。

 

初めて先生になるときってワクワクしますよね。

どんな子どもがいるんだろうってドキドキしますよね。

これからどんな教師人生が待っているんだろうって楽しみですよね。

 

でも、今は想像もしていないような事態が必ず起きます。

 

・子どもはまともに話を聞いてくれないかもしれない。

・管理職がいじわるしてくるかもしれない。

・同僚に嫌味を言われるかもしれない。

・想像を超える保護者のクレームに驚くかもしれない。

 

どれも想像だにしないことでしょうが、どれも可能性があります。

 

そして、けっこうな可能性があるとも思っています。

 

私は今、小学校教員9年目ですが、どれも経験したもの、もしくは見てきたものですから。

 

 

 

先生という仕事は、開幕戦から1軍でレギュラーとして出場するようなものです。

 

そりゃ、はじめは三振やエラーを繰り返すこともあるでしょう。

 

そんなとき、我慢したり耐えたりするばかりでは絶対にいけませんからね。

 

少し嫌味を言われるくらいならともかく、

 

本当に先生の顔した悪魔みたいな人間もいます。

 

そんな人が当たり前のように存在し、そんな人と1年間同じ職場で働かなければならないのです。

 

そんな状況でも強く、たくましく生きていけるあなたなら今から伝える言葉は必要ないでしょう。

 

でももし、本当に辛くなったらこの言葉を思い出してください。

 

大事なのは耐え忍ぶことではなく、あなたの心と体がずっと元気にいられることです。

 

Testosteroneさんの言葉の続きを紹介します。

 

 耐えられないぐらい辛い環境にいるなら、逃げろ。偉そうで申し訳ないが、これは提案じゃない。命令だ。頼むから逃げてくれ。

 俺はいままでさんざん真面目で心優しい人、「逃げる」という選択ができないばっかりに心や体を壊してしまったのを見てきている。もうそんな人は見たくない。心と体以上に大事なものなんてこの世に存在しないのだから、逃げるという選択肢は常に頭に入れておいてほしい。

 

 大丈夫。人生は一度や二度逃げ出した程度では終わらない。

 むしろ、逃げ出さないでその環境でじっと耐えて心や体が壊れてしまう方が、よっぽどその後の人生は大変になる。人生は良くも悪くも続いていくものだからだ。 

 

たったの9年間の教員生活の中だけでも、本当に心や体を病んでしまった人を見たことがあります。

 

私自身も学級崩壊を目の当たりにし、体に異変が出たこともありました。

 

このような辛い場面に遭遇したとき、多くの若い先生は真面目な先生が多いばかりにこう考えてしまうことがあるでしょう。

 

「ここで私がやめてしまったら…」

「誰かに迷惑がかかるかもしれない」

「こんなところで逃げたら負けになるかもしれない」

 

確かに、ちょっとしたことでやめたり、逃げたりしてしまうのはよくないでしょう。

 

でも、そのときあなたが感じている心の痛みや辛さが、「ちょっとしたこと」なのか「本当にまずいこと」なのかは判断がとても難しいのです。

 

 人生には耐えるべきときと、耐えないでさっさと逃げ出すべきとがある。「ほかのみんなは耐えてるのに自分だけ逃げ出すのは甘いんじゃないか?」なんていうのは考えなくていい。なぜなら人によって耐性はバラバラだからだ。

 本人にとっては深刻な悩みでも、外野から見ると大したことがないように見えちゃうことってよくある。辛いとき、苦しいときは自己判断でいいから、逃げるなりサボるなり対処しよう。 

 

 辛いもんはだれがなんといおうと辛い。主観が全てだ。

 自分の心が「もう無理!限界!」 ってなったら、致命傷になる前に逃げ出せ。逃げるときに正当な理由なんていらん。

 それと、逃げるときはなりふり構わず、全力で逃げろ。責任とか、全部その辺にポイ捨てして自分優先モードに入ったらいい。

 責任感が強いのは素晴らしいけれど、あなたの身を守れるのはあなただけなのだから、あなたには自分の身を守るという絶対の責任がある。

 

【忘れてはいけない大切なこと】

若い先生はまだ20代前半。

 

先生なんてやめてもまだまだ人生は長く、いろいろと選択肢があります。

 

ただでさえ、人生100年時代。

 

そして、副業推奨の現代です。

 

「先生以外の選択肢なんていくらでもある」
「先生やらなくちゃいけない理由なんて何もない」

 

それくらいの気持ちで先生になってみてはどうでしょうか。

 

他の選択肢を持ちながら気楽に学校現場に入る方が、案外うまく生きていけるかもしれませんよ。

 

もちろん、先生ならではの楽しさ、素晴らしさもあります。

 

あなたの人生が先生であろうとなかろうと、より一層素晴らしいものになりますよう!

 

それではまた!!

 

f:id:wandering_teacher:20200205212630j:plain

 

【学級経営の基本】先生は◯◯を守れ!

学級担任として大切にしなければならないものって本当にたくさんあります。

 

・生徒指導

・授業準備

・子ども理解

・係活動…

 

「大切にしなければならないことって何ですか?」

 

そう100人に聞いたら100通りの言葉が返ってきてもおかしくありません。

 

そんな答えのない問い。

 

その答えを書きます。

 

 

f:id:wandering_teacher:20200310160027j:plain

【学級経営の基本中の基本】

学級担任たるもの

 

「時間を守れ!」

 

これが私の答えです。

 

・時間を守るってどういうこと?

・授業時間なら一応守ってるけど…?

 

そんな答えが聞こえてきそうですね。

 

なぜ、「時間を守る」ことが大切なのか。

 

時間を守ることは「人権を守ること」

 

子どもたちにとっての時間はいろいろあります。

 

・授業の始まり

・授業の終わり

・朝読書の時間

・休み時間

・給食の時間 など

 

それらの決められた時間をそのまま保障してあげようということです。

 

これは私自身の反省でもありますし、他の先生の授業を見たりするときもそうですが、

 

時間を守れていない先生があまりにも多い

 

ことに気づきます。

 

・終わりのチャイムが鳴っていても平気

・給食が始まっていてもまだ授業をしている

 

そんな光景をよく見ます。

 

【時間を守っていないくても子どもは案外平気?】

では、時間を守れていない先生に対して子どもたちは不満を持っているか?

子どもは時間に対して神経質になっているか?

 

そう考えると、案外そうでもないかもしれませんよね。

 

・授業時間を過ぎても静かにしてくれている

・休み時間に集めてもすぐ集まってくれる

 

子どもたちってそこまで時間に敏感ではないのかもしれません。

 

だから、時間に鈍感な先生があまりにも多いのでしょう。

 

でも、そこに教師の怠慢が生まれるのだと本気で思っています。

 

【時間は人生そのもの】

だからこそ、教師は改めて「時間」について考えなければならないのです。

 

ある本には

 

「命は時間だ」

 

と書いてありました。

 

子どもは子どもの人生を生きています。

 

学校に来てくれているのだって、子どもの人生です。

 

その学校の中では「授業時間」が決まっていますよね。

 

でも、それって「学校の都合」「大人の都合」で決めているものです。

 

大人の事情で「子どもにある時間を強制している」わけです。

 

ですから、それ以外の「子どもの時間」は子どもの自由にしてあげる、というのは大原則であるはずです。

 

【子どもの時間を守る具体的な3つのポイント】

・授業の終わりのチャイムを守る

授業の終わりは絶対に守りましょう。

 

チャイムがなった時点で子どもの集中は0になります。

 

そうでない子もいるかもしれませんが、「チャイムがなった時点で集中が切れている」ことは間違いありません。

 

それでも、「授業をここまで進めたい!」と授業をするのは教師の勝手です。

 

チャイムがなった後の内容は、次の時間のはじめにやりましょう。

 

チャイムの後に無理やりするより、次の時間にする方がまちがいなく、子どもの頭に入るでしょう。

 

・休み時間の活動はあらかじめことわってからする

「休み時間は子どもの時間」

 

ですが、それでも休み時間に何かをしなければならないことってありますよね。

 

・委員会の活動

・式の準備や片付け

・地区の集まり など

 

それらは当たり前のように休み時間にされています。

 

でも、それは「子どもの時間を奪っている」ということに敏感になるべきでしょう。

 

「休み時間なのにごめんね」

「集まってくれてありがとう」

「5分で終わるからよろしくね」

 

そう、前もってことわりを入れてから活動に入りましょう。

 

「この先生は自分たちのことを大事にしてくれるんだ」

 

そう、伝わることが大切なことです。

 

・休み時間に食い込んだ場合は、その時間分の休みを確保する

それでも、どうしても休み時間をけずらなければならない場合ってありますよね。

 

そういう時には、必ずその分の時間を確保してあげましょう。

 

「5分のびちゃったから、5分間休み時間をのばすね」

 

そう言って、休み時間分は子どもたちに返してあげましょう。

 

子どもの人権を守るとはそういうことです。

 

 

f:id:wandering_teacher:20200310160317j:plain

 

以上、学級経営の基本中の基本である「子どもの時間を守る」ことについて書いてきました。

 

中には、こんな風に感じられた人がいるかもしれません。

 

子どもの時間を守って、学級経営はうまくいくのか?

 

そうですよね。

 

子どもをうまく動かしていくことには直接関係のないことかもしれません。

 

しかし、今回書いた「時間を守る」ということに関して、私は「学級経営以前の人権問題」であるという意識を持っています。

 

こういった「授業」や「生徒指導」という子どもと直接かかわる部分の前に、「人と人」という関係性をより確かなものにしていく意識が教師にとって必要だと思うからです。

 

直接、あなたの学級経営を変えることはないかもしれませんが、少し意識してみることでこれからの先生生活に少し違った意味づけができるかもしれないと思ってまとめました。

 

あなたの感想、思っていることを教えていただけると嬉しいです。

 

それではまた!!

 

f:id:wandering_teacher:20200220231933j:plain

 

【先生の働き方改革】◯◯で生もの仕事をコツコツ進めよう!

コロナショックにより、全国の学校が休校になっています。

 

予想外の子どもがいない学校に何をしていいか戸惑っておられる先生が多いのではないでしょうか。

 

私の学校もそうです。

 

・大きなため息を何度もついている

・伸びをしている

・やけにタバコに行く回数が多い

・おしゃべりを楽しんでいる

 

そんな先生がたくさんいます。

 

子どもがいないと何をしていいか、わからないんですよね。

 

でも、そんな中でも「やらなければならない仕事」はたくさんありますよね。

 

「出席簿は◯◯日までに出してください!」

「学級経営のまとめは…」

「所見は…」

「成績一覧表は…」

 

教務の先生からの言葉が重くのしかかってきます。

 

みんな重い腰を上げながらそれらの仕事にとりかかる中…

 

私、所見や出席簿はすでに完成しているんです。

 

周りの先生からしたら「ドン引き」するやつですよね。笑

 

「おい〜やめろよ〜!」とか言って冷やかされるやつですね。笑

 

今回は「所見」や「出席簿」を高速で終わらせる仕事術をお教えします!

 

 

f:id:wandering_teacher:20200131064432j:plain

【生もの仕事という考え方】

私たちが日々こなしていく仕事には2通りのものがあります。

 

「生もの仕事」と「乾きもの仕事」です。

 

この考え方はTwitter界で有名なさる先生(@saruesteacher)の著書『全部やろうはバカやろう』から学んだものです。

 

「生もの仕事」とは

「生もの」は刺身や野菜など、早く食べないと腐ってしまうもののことから、「早く処理しないと鮮度が落ちてしまう仕事」のことを指します。

 

「乾きもの仕事」とは

「乾きもの」は保存がきいて長持ちするもののことから、「一気に終わらせておいてもあとから使える仕事」を指します。

 

今回のテーマである「所見」や「出席簿」って後になればなるほど、鮮度が落ちてくる「生もの仕事」なんですね。

 

学期末に子どもの所見を一から書こうと思うとすごく時間がかかりませんか?

 

「あの子、何がんばってたっけ??」

 

月末に一気に出席簿を完成させようと思うとすごく大変じゃないですか?

 

「この子の欠席理由なんだっけ?健康観察にも書いてないし…」

 

そういった煩わしさを一気に解決する方法を紹介します!

 

【スタートアップ機能を使う】

スタートアップ機能とは

 

コンピュータの起動時に自動的にofficeプログラムを起動する

 

というもの。

 

つまり、朝パソコンを起動すると同時に特定のファイルがデスクトップ上に起動されるというものです。

 

生もの仕事である「所見」や「出席簿」をその都度、片付けて行くということはわかったけど、

 

「毎回、そのファイルを開くのも面倒なんだよな!」

「いつもいつも、そんなのやってられないよ!」

 

という方に超おすすめの方法です!

 

だって、パソコンを起動したら勝手に開くんですからね。

 

この勝手に開いたファイルにその都度、必要なこと、できそうなことを入力していこうというわけです。

 

【スタートアップさせるのはこの3つ!】

・出席簿

保護者からの欠席や遅刻、早退などの連絡があったら、即入力します。

 

その時なら「腹痛」「通院」などという理由もばっちり覚えていますものね。

 

何もなければ、退勤前にファイルを閉じるだけです。

 

こうして毎日少しずつ仕事を続けていけば、「月末=出席簿の完成」というゴールデンルートの完成です!

 

・所見

所見は学期末にまとめてやるものという固定概念を捨て去りましょう。

 

たしかに所見は学期を振り返って書くものですが、何も学期末にまとめてやる必要はありませんよね。

 

その都度、「あの子、がんばってたな!」「この子、輝いてたな!」というところを見つけたときに記入していきましょう。

 

そうすると、所見が「書けていない子」も明らかになってきます。

 

それに気づけたら、「その子の良いところを見つけよう!」と思って1日過ごすだけでステキなところっていっぱい見つかりますよ。

 

そうしていけば、これまた学期末には「ほぼ所見完成」というゴールデンルートですね!

 

あとは学期末に所見を少し手直しすれば提出できます!

 

・勤務時間調査

私の勤務する自治体では、勤務時間の調査が行われています。

 

働き方改革の一環で勤務時間を調査しようということらしいのです。

 

ただ、「その勤務時間を入力するという手間が増えただけ」で何ら改善されていないのが実態です。

 

その勤務時間の入力を溜めてしまうというのも最悪です。

 

「確か月曜日は18:30頃に帰ったから…」などとやるのはすごく非効率的です。

 

なので、この「勤務時間調査」もスタートアップさせ、出勤時に時間を打ち込み、退勤時に時間を打ち込んで帰る、という流れをつくれば、「月末には完成!」というゴールデンルートの完成です!

 

 

f:id:wandering_teacher:20200309083845j:plain

 

以上、「スタートアップ機能」を使うよさと具体的な使い方を紹介しました!

 

あなたも、ぜひ今日から「スタートアップ機能」を使い、効率的に仕事を進めていきましょう。

 

そして、自分の時間を有効に使ってより幸せな人生を作っていきましょう!

 

それではまた!