さすらい先生のHappy Life

先生であり、パパであり、男であり、ヒトである。みんながHappy Lifeを送れるように発信してみます。

【国語授業のお決まりパターン】始めの5分はこれで決まり!

 

毎日行われる国語の授業。

低学年なんかになると週に8時間や9時間もあります。

初任のころ、私は本当にこの国語の時間に困っていました。

 

だって何をやっていいかわからないから。

 

「指導書があるだろう」と言われそうですが、

あんな指導書を見たってわかりませんよ。笑

とてもじゃないけど、あの通りになんて進まないし。

 

でも、今では朝の1時間目の国語授業は何の悩みもなくスタートできるようになりました。

もちろん1時間のメインの中身はそれなりに考えますが、スタートする際に気負う必要は何もないということです。

 

 

【国語の始めの5分は「朝の連続小説」で!】

NHKで放送されているのは「朝の連続テレビドラマ」ですよね。

その「小説版」「物語版」です。

いつも決まった時間に同じことをするのです。

 

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 朝の連続小説をオススメする3つの理由

①決まった時間に決まったことをするから子どもも先生も安心できる
②ドラマのように、次の日へのお楽しみがいつも生まれる
③子どもが物語、お話に日常的に触れられる機会を作ることができる

 

 

それではオススメする3つの理由について解説していきます

①決まった時間に決まったことをするから子どもも先生も安心できる

 

「やることが決まっている」というのは精神衛生上とても良いことです。

 

ユニバーサルデザインとして授業の始めに「今日の流れ」を示したりします。

あれは、やることが分かって「見通しを持つ」ことを目的にします。

「見通しが持てる」と、次にやることが分かっているので安心していられるんですね。

 

子どもも同様に、「今日の授業は何するんだろう?」と不安に思っている子もいます。

そんな不安のある子にも、「いつも1時間目の始めは連続小説だ」と思えることはとても大きな安心材料となります。

 

子ども同様に先生も同じです。

「授業の最初はお話を読む」と思えるということは、見通しを持つことができ、安心して授業に向かえるのです。

 

②ドラマのように、次の日へのお楽しみがいつも生まれる

よくドラマを見ていて「エーー!そこで終わるーーー!」と叫んじゃうことありますよね。

私は海外ドラマが好きなのですが、「24」や「プリズンブレイク」など、毎度毎度

「エーー!」と心の声がもれてしまいます。

 

「朝の連続小説」は、あれと同じ感覚に毎日浸ることができるのです。

 

「じゃあ今日はここまで」と告げると、

「エーー!」という子どもたちの声が聞こえます。

気持ちいいですよ。笑

 

そして、次の日の朝になると、「先生、今日は◯◯◯からやね」などとすごく楽しみにしている気持ちを伝えてくれる子どもも出てきます。

 

「今、すごく楽しくて、明日も楽しい時間が必ずやってくる」

 

そんな素敵なことってなかなかありませんよね。

大人である私自身もそんな気持ちになってみたいなぁと思ったりしています。

 

③子どもが物語、お話に日常的に触れられる機会を作ることができる

読書に夢中になれる子どももいれば、そうでない子どももいます。

私自身、子どもの時には通知簿に「読書をしましょう」と毎年のように書かれていた子どもでした。

 

読書をするより、外を走り回って遊んでいる方が楽しかったからです。

 

でも、そんな子どもってたくさんいますよね。

そういう子どもたちに「読書をしましょう」「本はおもしろいですよ」「宿題は読書です」などと押し付けても効果がないのは一目瞭然。

 

それならば、毎朝の5分間「物語」に触れる時間を作ってあげようということです。

そうしていれば自然と「お話って面白い」「読んでみようかな」「次も楽しみ」と思えるようになるわけです。

 

押し付けずとも、楽しい世界に自然と浸らせてあげることで、子どもの成長をうながすのです。

 

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【「朝の連続小説」の進め方】

①国語の授業が始まったら「じゃあ昨日の続きいきましょうか!」と本を開く。

 

今の私のクラスは実物投影機で本をテレビに映しながら読んでいます。

つまり、子どもたちはみんなテレビを見ながら聞いてくれています。

 

そうすれば本の中にある挿絵も一緒に楽しんでくれます。

 

②そして続きをたんたんと読み進める。

 

③「ピピピピピ」とタイマーが鳴ります。

キリのいいところまで読んで止まり、付箋を貼る。

 

④おもむろに「じゃあ、続きはまた明日」と子どもに笑顔で語りかけるだけです。

 

【「朝の連続小説」にオススメの本】

私は仮説社という出版社から販売されている『朝の連続小説』(杉山亮)を買いました。


 

 

この本には「朝の連続小説」にオススメのお話「峠の五忍者ー」や「消えたパンダ金魚」などが収録されています。

 

子どもたちの「エーー!」必至の秀逸なお話です。

 

それが終わった後は『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』を読み、教室に「銭天堂ブーム」を巻き起こしました。

 

今は「はれときどきぶた」「あしたぶたの日ぶたじかん」など「ぶたブーム」が来ています。

 

【「朝の連続小説」のオススメポイントまとめ】

①子どもも先生も安心感がある

②次へのお楽しみがいつもある

③日常的に文学に触れられる

 

面白い本があれば、いつでも、どこでも、誰でも実践できる「楽しい時間」の作り方を紹介しました。

 

あなたのクラスでも毎朝の5分間の幸せな時間を作りませんか?

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