さすらい先生のHappy Life

先生であり、パパであり、男であり、ヒトである。みんながHappy Lifeを送れるように発信してみます。

【生徒指導】落書きが見つかった時のお説教

「先生〜!あんなとこに◯◯って落書きがあります!」

 

そんな風に「落書き」が見つかることってよくありますよね。

 

その「落書き」にもいろいろな種類があります。

 

・鉛筆などでなぐり書きしてあるもの

・絵が描いてあるもの

・誰かの悪口が書いてあるもの など

 

「先生が消しておくね!ありがとう!」で済ませることもできる落書きもあれば、そうはいかない「問題事象」としての落書きもあります。

 

今回、後者である「問題となった落書き」(誰がやったかわからない場合)のお説教についてまとめます。

 

 

f:id:wandering_teacher:20200218214702j:plain

【誰がやったかわからない場合のお説教のポイント】

①関係ない多くの子どもを不快にさせない

この中の多くの人には関係のない話だと思いますが」と前置きをしてから話し始めましょう。

 

大部分の子どもは本当に無関係なわけです。

 

その大部分の子どもが不快に思うような話をしてはいけません。

 

中には、「犯人」を見つけようとこんな指導をする先生がいます。

 

・長時間誰かが話し始めるのを待つ

・みんなに文章を書かせる

 

ですが、それは絶対に避けるべきでしょう。

 

大部分の事件とは無関係の子があまりにも可哀想です。

 

こういった問題事象についての話をする際、大部分の子どもの存在を忘れないようにする、という視点を持っておくことは先生にとって非常に重要な点だと思います。

 

②問題を起こした子どもの気持ちに触れること

落書きにかぎらず、なにか問題が起こった場合、頭ごなしに犯人を「悪者扱い」してお説教することは避けるべきです。

 

ただただ反発を買いますから絶対にやめましょう。

 

問題を起こした子どもには、必ずといっていいほど「もっともな言い分」があるものです。

 

しかし、落書きでは誰がやったか分からないわけですから、先生はその子の気持ちを想像して語りかけてあげるべきです。

 

もしかしたら、やっちゃった人は何かおもしろくないことがあったのかもしれないんだけど…

誰かに嫌なことをされてイライラしていたのかもしれないね

 

などと、「やってしまった子」の気持ちに寄り添って話をしてあげると、その子は自分の思いを話そうと思ってくれるかもしれませんね。

 

③やってしまったことの善悪の判断をつける

しかし、落書きやその他のイタズラなどは、「やってはいけないこと」であるはずです。

 

だから、その「善悪の判断をつけてあげる」ということが必須です。

 

でも、やっぱりみんなに見えるところに落書きするってことはいけないことなんだよ

人を傷つけるようなことを書いて残してしまうということはまずいことだよね

 

と、「善悪の判断」をしっかりとしてあげましょう。

 

でも、忘れないで欲しいのは「②問題を起こした子どもの気持ちに触れること」を先に話してから③へと進むということです。

 

いきなり「落書きはしてはいけません!」「こんなことしていいんですか!?」などと言ってしまっては、当の本人は心を閉ざしてしまうことでしょう。

 

②でも書きましたが、やってしまった子の気持ちに寄り添うことで、もしかしたら心を開いてくれるかもしれないからです。

 

④困っている人の気持ちに寄り添う

「ちょっとした出来心でやってしまったことかもしれないけど、結果的にどんなまずいことになっているか」と伝えていきます。

 

もし、個人名を挙げて落書きがされていた場合は「書かれた子の気持ちになって代弁してあげる」ことができます。

 

書かれた人はすごく悲しい気持ちになったと思うんだよ」

誰かわからない人に嫌なことを書かれてとっても辛い思いをしています

 

というように、その子の気持ちにしっかり寄り添って話をしてあげましょう。

 

個人名がない場合などは、「先生はとっても困っている」ということを伝えればよいと思います。

 

⑤先生としての気持ちと願いを伝える

「まずかった点」を伝えたら「これからどうあってほしいか」を伝える番です。

 

先生の願いは書いてしまった人が正直に「自分がやってしまった」と先生に伝えにきてほしいということです。そして、傷ついている人に自分で謝ってほしいです。

 

と、やってしまった人が反省してほしいという1番の願いを伝えます。

 

でも、なかなか「ぼくがやりました」と正直に出てきてくれるようなことはありませんよね。

 

そんな時に、「だまっていればすむ」と思ってほしくはありません。

 

ですから、その後にはこう言って付け加えます。

 

でも、もしかしたら誰も出てきてくれないかもしれない。恥ずかしくて言えないのかもしれない。もし、そうなったとしても、先生はこれから同じことが2度と起きてほしくないと思っている。誰かが傷つくようなことはあってはいけないと先生は思ってます

 

と、先生の立場と思いをはっきり伝えましょう。

 

そうすれば、やってしまった子の心にも届いてくれる、そう信じています。

 

f:id:wandering_teacher:20200218214810j:plain

 

いかがだったでしょうか。

 

よく学校では、行為者不明の事が起きて困ってしまいます。

 

落書きや破損、紛失などです。

 

でも、今回まとめたことを意識すれば、落書きだけに限らず、多くの問題事象に対応した話ができるのではないでしょうか。

 

私は、どんなことが起きてもこのパターンで話ができると思っているので、比較的気楽に子どもたちには話ができるようになりました。

 

みなさんも、ぜひ参考にしていただき、「余裕」を持って話をしてみてください!

 

以前、「いじわる」があった場合の対応の仕方についてまとめた記事はこれです。

 

 

wandering-teacher.hatenablog.com

 

こちらも参考にしてみてください。

 

質問やコメントなどがありましたら、気楽にどうぞ!

 

一緒に勉強していきたいです!

 

それではまた!